
Windowsのデスクトップを開いたら、いつのまにか背景が真っ黒になっていて驚いた、という経験はないでしょうか。
壁紙が黒くなる現象はWindows10でもWindows11でも報告されていて、アップデート後に勝手に背景が変わってしまうケースや、アイコンの周囲だけが黒くなるケース、さらにはデスクトップ全体が真っ黒になるケースなど、症状は人によってさまざまです。
ハイコントラスト設定やダークモードが原因のこともあれば、グラフィックドライバーの不具合やOneDriveの同期トラブルが引き金になっていることもあります。
ウイルス感染を疑って不安になる方もいるかもしれません。
私自身、過去にWindows11へアップグレードした直後にデスクトップの壁紙がいきなり消えて真っ黒になり、かなり焦った記憶があります。
この記事では、Windowsの背景が黒くなる代表的な原因をひとつずつ整理したうえで、初心者の方でもすぐに試せる具体的な対処法と直し方を丁寧に解説していきます。
フォルダアイコンの背景が黒くなる問題への対策もカバーしていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
ポイント
- Windows10やWindows11でデスクトップの背景が黒くなる主な原因
- 壁紙の再設定やエクスプローラー再起動など今すぐ試せる対処法
- グラフィックドライバーやハイコントラスト設定の確認手順
- フォルダアイコンやOneDrive関連で背景が黒くなるケースへの対策
Windowsの背景が黒くなる主な原因を徹底解説
まずは、なぜデスクトップの背景が突然黒くなってしまうのか、その原因を把握しておくことが大切です。
原因がわかれば対処もしやすくなりますし、同じトラブルが再発するのを防ぐことにもつながります。
ここでは、Windows10やWindows11で特によく見られるパターンを5つに分けて解説していきます。
デスクトップの背景が真っ黒になる代表的な要因
デスクトップの背景が真っ黒になる現象には、大きく分けていくつかの原因が考えられます。
最も多いのは、Windowsの個人用設定が何らかの理由でリセットされてしまうパターンです。
壁紙として指定していた画像ファイルのパスが変わったり、ファイル自体が削除・移動されたりすると、Windowsは背景に何も表示できなくなり、結果として真っ黒な画面が表示されます。
また、Windowsの簡単操作(アクセシビリティ)設定の中にある「デスクトップの背景画像を表示する」というオプションがオフになっていると、壁紙が表示されなくなります。
この設定はふだん意識することが少ないため、知らないうちに切り替わっていても気づきにくいんですよね。
さらに、スライドショー設定で指定しているフォルダ内の画像がすべて削除されていたり、サムネイルキャッシュが破損していたりするケースもあります。
原因はひとつとは限らず、複数の要因が重なっていることも珍しくありません。
背景が黒くなる主な要因は、壁紙の設定リセット、簡単操作の表示オプション、画像ファイルの移動や削除、キャッシュの破損、ドライバーの不具合のいずれかであることがほとんどです。
まずはこれらを順番にチェックしていくのが近道です。
Windows10で背景が黒に勝手に変わるケース
Windows10ユーザーの方から特に多く寄せられるのが、再起動したら壁紙が勝手に黒に変わっていた、というパターンです。
この原因のひとつとして、Microsoftアカウントの同期設定が関係していることがあります。
複数のPCで同じMicrosoftアカウントを使っている場合、テーマや壁紙の設定が同期されてしまい、意図しない背景に書き換わるケースがあるんです。
もうひとつ見落とされがちなのが、「簡単操作」の設定です。
Windows10では「設定」→「簡単操作」→「ディスプレイ」と進んだところに「デスクトップの背景画像を表示する」というスイッチがあります。
これがオフになっていると、どんな壁紙を設定しても画面は真っ黒のままです。
加えて、Windows10の大型アップデートが適用されたタイミングで、個人用設定がリセットされてしまうバグも過去に報告されています。
アップデート後に壁紙が黒くなった場合は、単純に設定から壁紙を再選択するだけで直ることがほとんどですので、まずはそこから試してみてください。
Windows11で壁紙が黒くなるアップデート後の不具合
Windows11でも同様の問題は発生していて、むしろWindows11のほうがこのトラブルの報告件数は多い印象があります。
特にWindows 11の大型アップデート(例えば24H2など)を適用した直後に、デスクトップの壁紙が消えて真っ黒になったという声はネット上でもかなり見かけます。
Windows11固有の原因としては、Windows Spotlightの設定不具合が挙げられます。
Windows Spotlightは、ロック画面やデスクトップの背景を自動で切り替える機能ですが、サーバーとの通信がうまくいかないと背景が読み込まれず黒くなることがあります。
背景の設定で「Windows スポットライト」を選択している方は、一度「画像」や「単色」に切り替えてみると改善するケースが多いです。
また、Windows11へのアップグレード時に壁紙ファイルの保存先が変わってしまい、元の画像を参照できなくなるパターンもあります。
この場合は「設定」→「個人用設定」→「背景」から、あらためて画像を選び直すだけでOKです。
ハイコントラストやダークモード設定の影響
意外と盲点になるのが、ハイコントラストやダークモードの設定です。
Windows10では「設定」→「簡単操作」→「ハイコントラスト」、Windows11では「設定」→「アクセシビリティ」→「コントラストテーマ」から確認できます。
ハイコントラストモードが有効になっていると、デスクトップの背景が強制的に単色(黒)に置き換えられます。
自分では切り替えた覚えがなくても、キーボードショートカット(左Alt+左Shift+Print Screen)を誤って押してしまうだけで有効になるので、知らないうちにオンになっていることがあるんです。
一方、ダークモードは壁紙そのものを黒くする機能ではありませんが、ウィンドウやタスクバーが暗い色調に変わるため、「背景が全体的に黒くなった」と感じる方もいます。
ダークモード自体は見た目の好みの問題なので、壁紙が消えている場合は別の原因を探ったほうがいいですね。
ハイコントラスト設定は、ショートカットキーの誤操作で意図せず有効になることがあります。
背景が急に黒くなった場合は、最初にこの設定が有効になっていないか確認してみてください。
デスクトップが黒くなるのはウイルスなのか
デスクトップの壁紙が急に真っ黒になると、ウイルスに感染したのではないかと不安になる方もいると思います。
実際、過去にはマルウェアに感染した際に壁紙が強制的に変更されるという事例もゼロではありませんでした。
ただし、現在のWindowsで背景が黒くなるトラブルのほとんどは、ウイルスとは無関係です。
上で紹介したような設定リセットやドライバーの不具合、アップデートの影響が原因であることが大半です。
とはいえ、壁紙の変更と同時に見覚えのないソフトがインストールされていたり、ブラウザの挙動がおかしくなっていたりする場合は、念のためウイルススキャンを実行しておくことをおすすめします。
Windows10/11には標準でMicrosoft Defender(旧Windows Defender)が搭載されていますので、「Windowsセキュリティ」→「ウイルスと脅威の防止」→「クイックスキャン」の順に進めば、すぐにチェックできます。
壁紙が黒くなっただけで他に異常がなければ、ウイルスの可能性は低いと考えて大丈夫かなと思います。
Windowsの背景が黒くなるときの対処法と直し方
原因がわかったところで、ここからは具体的な対処法を紹介していきます。
難しい操作は特にありませんので、上から順番に試してみてください。
ほとんどのケースでは、最初の数ステップで問題が解決するはずです。
個人用設定から壁紙を再設定する方法
最も基本的で、なおかつ効果的な対処法がこれです。
手順はとてもシンプルで、デスクトップの何もない場所を右クリックして「個人用設定」を選び、「背景」の項目を開きます。
Windows10の場合
「設定」→「個人用設定」→「背景」と進み、「背景」のドロップダウンメニューから「画像」を選択します。
「参照」ボタンで好きな画像を選ぶか、表示されているサムネイルから壁紙を選択してください。
もし現在「スライドショー」が選択されている場合は、指定フォルダ内に画像が存在しているか確認してみましょう。
Windows11の場合
「設定」→「個人用設定」→「背景」と進みます。
「背景をカスタマイズ」のドロップダウンが「画像」「単色」「スライドショー」「Windows スポットライト」のいずれかになっているはずです。
一度「単色」などに切り替えてから、再度「画像」を選んで壁紙を設定し直すと、キャッシュがリフレッシュされて正常に戻ることが多いです。
また、「簡単操作」の設定も忘れずに確認してください。
Windows10なら「設定」→「簡単操作」→「ディスプレイ」、Windows11なら「設定」→「アクセシビリティ」→「視覚効果」の中にある「デスクトップの背景画像を表示する」がオンになっているかチェックしましょう。
エクスプローラー再起動で背景を復元する手順
壁紙の設定は正しいのに、なぜか表示が反映されないという場合は、Windowsエクスプローラー(explorer.exe)を再起動すると改善することがあります。
エクスプローラーはデスクトップの描画を担っているプロセスなので、これを再起動するとデスクトップの表示がリフレッシュされるんです。
タスクマネージャーから再起動する方法
Ctrl+Shift+Escを押してタスクマネージャーを開きます。
「プロセス」タブの中から「Windowsエクスプローラー」を見つけて右クリックし、「再起動」を選択するだけです。
デスクトップが一瞬消えてから再表示されますが、これは正常な動作なので心配いりません。
コマンドプロンプトから再起動する方法
タスクマネージャーでうまくいかない場合は、コマンドプロンプトを管理者権限で開き、以下のコマンドを順番に入力する方法もあります。
taskkill /f /im explorer.exe と入力してEnterを押し、続けて start explorer.exe と入力してEnterを押します。
これでエクスプローラーが強制終了されたあと、再起動されます。
エクスプローラーの再起動は、壁紙の問題だけでなくタスクバーの表示がおかしいときにも有効な手段ですので、覚えておくと何かと便利です。
グラフィックドライバーの更新とリセット方法
壁紙の設定やエクスプローラーの再起動で解決しない場合は、グラフィックドライバーの問題を疑ってみましょう。
グラフィックドライバーが古かったり、破損していたりすると、デスクトップの描画が正しく行われず、背景が黒くなることがあります。
ドライバーのリセット(ショートカット)
まず試してほしいのが、キーボードショートカットによるグラフィックドライバーのリセットです。
Windowsキー+Ctrl+Shift+Bを同時に押すと、画面が一瞬ちらついてからドライバーがリフレッシュされます。
これだけで背景が戻ることもあるので、最初に試す価値はあります。
この操作はMicrosoftの公式サポートページでも紹介されている方法です(出典:Microsoft サポート「Windowsの空白画面のトラブルシューティング」)。
ドライバーの更新・再インストール
ショートカットで改善しない場合は、デバイスマネージャーからグラフィックドライバーを更新します。
「スタート」を右クリック→「デバイスマネージャー」→「ディスプレイアダプター」を展開し、お使いのGPU(Intel、NVIDIA、AMDなど)を右クリックして「ドライバーの更新」を選びます。
それでもダメなら、一度ドライバーをアンインストールしてからPCを再起動する方法もあります。
再起動時にWindowsが自動で汎用ドライバーをインストールしてくれるので、その後にメーカーの公式サイトから最新ドライバーをダウンロードして入れ直すのが確実です。
グラフィックドライバーの操作に不安がある場合は、事前にシステムの復元ポイントを作成しておくと安心です。
万が一不具合が出ても、元の状態に戻すことができます。
フォルダアイコンの背景が黒い場合の解消法
デスクトップの壁紙ではなく、フォルダアイコンの周囲やサムネイルの背景だけが黒くなるという症状もあります。
これはアイコンキャッシュやサムネイルキャッシュの破損が原因であることがほとんどです。
特定のフォルダアイコンだけが黒い場合
該当するフォルダを右クリックして「プロパティ」を開き、「カスタマイズ」タブにある「アイコンの変更」をクリックします。
そこで「既定値に戻す」を選択してOKを押すと、アイコンの背景が正常に戻ります。
複数のアイコンに問題がある場合
複数のフォルダやファイルで同様の症状が出ている場合は、アイコンキャッシュを一括で再構築するのが効率的です。
エクスプローラーのアドレスバーに「%localappdata%」と入力してフォルダを開き、「IconCache.db」というファイルを削除します。
その後PCを再起動すると、キャッシュが自動的に再生成されます。
Windows11の場合は、「%localappdata%\Microsoft\Windows\Explorer」フォルダ内にある「iconcache」で始まるファイルをすべて削除してから再起動してみてください。
OneDriveが原因でアイコンが黒くなる場合の対策
Windows11にアップグレードした際に、OneDriveの同期がきっかけでデスクトップのアイコンの背景が黒くなる、という報告も少なくありません。
OneDriveがデスクトップフォルダを同期対象にしている場合、ファイルの実体がクラウド上に移動してしまい、ローカルの表示がおかしくなることがあるようです。
OneDriveの同期設定を確認する
タスクバーのOneDriveアイコンをクリックして「設定」を開き、「同期とバックアップ」タブで「デスクトップ」のバックアップがオンになっているか確認します。
この設定が有効になっていることが原因でアイコン表示に不具合が出ている場合は、一度オフにして様子を見るのがおすすめです。
オフにしたあと、デスクトップ上のファイルがOneDriveフォルダ内に残っている場合は、手動でローカルのデスクトップフォルダに移動してあげる必要があります。
少し手間はかかりますが、これで問題が解消されるケースは多いです。
OneDriveの同期を完全に停止したい場合は、OneDriveの設定画面から「このPCのリンク解除」を選択する方法もあります。
ただし、クラウド上のファイルはそのまま残るので、必要なデータが消えることはありません。
最終的な判断はご自身の利用状況に合わせて行ってください。
Windowsの背景が黒くなる問題を防ぐためのまとめ
ここまで、Windowsの背景が黒くなるさまざまな原因と対処法を紹介してきました。
最後に、トラブルを予防するためのポイントを整理しておきます。
まず、壁紙に設定する画像ファイルは、できるだけ移動や削除をしない場所に保存しておくことが大切です。
ピクチャフォルダなど、普段から管理している場所にまとめておくと安心ですね。
次に、Windows Updateの適用後は壁紙の設定が初期化されることがあるので、アップデート後にデスクトップを確認する習慣をつけておくといいかもしれません。
ハイコントラスト設定のショートカットキー(左Alt+左Shift+Print Screen)を誤って押してしまうトラブルを防ぎたい場合は、簡単操作の設定からショートカットの確認ダイアログを有効にしておくのもひとつの方法です。
グラフィックドライバーについては、定期的にメーカーの公式サイトで最新版が公開されていないかチェックしておくと、描画関連のトラブルを未然に防げます。
正確な手順やトラブルシューティングについては、Microsoftの公式サポートページやお使いのPCメーカーのサポートサイトもあわせて確認することをおすすめします。
Windowsの背景が黒くなる問題は、ほとんどの場合、壁紙の再設定、簡単操作やハイコントラストの確認、エクスプローラーの再起動、グラフィックドライバーのリセットという基本的なステップで解決できます。
落ち着いて順番に試してみてください。