
パソコンを使っていたら突然Windowsセキュリティのポップアップが表示されて、ユーザー名とパスワードの入力を求められた経験はありませんか。
何を入力すればいいのかわからない、そもそもこのユーザー名って何なのかがわからないという方はかなり多いかなと思います。
特にOutlookを起動したときに毎回表示されるケースや、Wi-Fiに接続しようとしたときにサインインできないケース、社内の共有フォルダやネットワークにアクセスした際にネットワーク資格情報の入力を求められるケースなど、状況によって入力すべき内容が異なるのがやっかいなところですね。
この記事では、Windowsセキュリティで求められるユーザー名の確認方法から、資格情報マネージャーを使った削除や変更の手順、毎回の入力を省略する設定まで、トラブル別にわかりやすく解説していきます。
ポイント
- Windowsセキュリティでユーザー名の入力を求められる原因と各場面の違い
- 自分のユーザー名がわからないときの確認方法
- 資格情報マネージャーを使った削除・変更・追加の手順
- 毎回表示されるポップアップを解消して入力を省略する方法
Windowsセキュリティでユーザー名を求められる原因と確認方法
Windowsセキュリティのポップアップでユーザー名の入力を求められるシーンは意外と多いです。
ただ、表示される状況によって入力すべき情報や対処法がまったく違ってきます。
ここでは、まず表示される原因を整理したうえで、ユーザー名の確認方法を具体的に解説していきますね。
パスワードとユーザー名の入力を求められる原因とは
Windowsセキュリティのダイアログでユーザー名とパスワードの入力を求められるのは、Windowsがアクセス先の認証情報を持っていない、または保存されている認証情報が無効になっていることが主な原因です。
具体的には、ネットワーク上の別のパソコンや共有フォルダにアクセスしようとしたとき、メールソフトがサーバーに接続しようとしたとき、Wi-Fiの認証が必要なときなどに表示されます。
つまり、Windowsが「この接続先にアクセスしていいか本人確認をしたい」と言っている状態ですね。
よくある表示パターン
ダイアログのタイトル部分に表示される文言によって、何の認証を求められているのかが判断できます。
「〇〇〇に接続中」と表示されている場合はメールサーバーへの接続、「ネットワーク資格情報の入力」と表示されている場合は共有フォルダへのアクセスが原因であることがほとんどです。
まずはダイアログに表示されているメッセージを確認して、何に対するユーザー名を聞かれているのかを特定するのが解決への第一歩です。
ポップアップに表示される接続先の名前やアドレスを確認することで、入力すべきユーザー名の種類(Windowsアカウント、メールアカウント、Wi-Fiの認証IDなど)が判断できます。
ユーザー名がわからないときの確認方法
Windowsセキュリティでユーザー名を求められても、そもそも何を入力すればいいのかわからないという方は多いかなと思います。
確認方法は場面によって異なりますが、まず自分のWindowsアカウントのユーザー名を確認する方法を押さえておきましょう。
設定画面から確認する方法
Windows10の場合は「設定」から「アカウント」を開くと、画面上部に現在サインインしているアカウント名が表示されます。
Windows11の場合も同様に「設定」から「アカウント」、「ユーザーの情報」と進めば確認できます。
Microsoftアカウントでサインインしている場合はメールアドレスが表示され、ローカルアカウントの場合は設定した名前が表示されますね。
コマンドプロンプトで確認する方法
もっと手軽に確認したい場合は、コマンドプロンプトを開いて「whoami」と入力してEnterキーを押すだけです。
「コンピュータ名\ユーザー名」の形式で、現在ログインしているユーザー名が表示されます。
ただし、共有フォルダへのアクセス時に求められるユーザー名は自分のアカウントではなく、アクセス先のパソコンやNASに設定されているユーザー名とパスワードであることが多いです。
この場合はアクセス先の管理者に確認する必要があります。
Outlookで毎回表示される場合の対処法
Outlookを起動するたびにWindowsセキュリティのダイアログが表示されてユーザー名とパスワードを求められるのは、かなりストレスですよね。
この現象は、Outlookに設定されているメールアカウントの認証情報に問題がある場合に発生します。
主な原因と対処の流れ
よくある原因としては、メールサーバーのパスワードを変更した後にOutlook側の情報が更新されていないケースがあります。
また、使っていない古いメールアカウントがOutlookに残ったままになっていることで、接続エラーが繰り返されるケースもありますね。
対処法としては、まずOutlookの「ファイル」メニューから「アカウント設定」を開き、該当のメールアカウントを選択してパスワードを再入力してみてください。
それでも解消しない場合は、後述する資格情報マネージャーからOutlook関連の保存済み資格情報を一度削除してから、Outlookを再起動すると改善することが多いです。
メールアカウントのパスワードがわからない場合は、メールサービスの提供元(プロバイダや会社のIT部門など)に確認してください。
誤ったパスワードを何度も入力するとアカウントがロックされる場合があります。
Wi-Fi接続時にサインインできないときの対処法
大学や企業などのWi-Fiに接続しようとした際に、Windowsセキュリティのダイアログが表示されてユーザー名とパスワードの入力を求められ、サインインできないというトラブルも多いです。
これは、Wi-Fiの認証方式が「WPA2-Enterprise」や「802.1X認証」を採用している場合に表示されるもので、一般的な家庭用Wi-Fiのパスワード入力とは仕組みが異なります。
この場合に入力するユーザー名とパスワードは、Wi-Fiに接続するために組織から発行された認証用のIDとパスワードです。
Windowsのログインパスワードとは別のものであることがほとんどなので注意してください。
大学の場合は学生ポータルなどに記載されていることが多く、企業の場合はIT管理者に問い合わせると教えてもらえます。
入力しても接続できない場合は、Wi-Fiプロファイルを一度削除してから再接続を試すと改善することがあります。
「設定」から「ネットワークとインターネット」、「Wi-Fi」と進み、該当のネットワークを選んで「削除」してから再度接続してみてください。
共有フォルダやネットワークで資格情報を求められる場合
社内のネットワークで共有フォルダにアクセスしようとしたとき、「ネットワーク資格情報の入力」というダイアログが表示されるケースもよくあります。
これは、アクセス先のパソコンやNAS(ネットワーク接続ストレージ)側で設定されているユーザー名とパスワードを入力する必要があるという意味です。
自分のWindowsログインに使っているユーザー名とパスワードではない場合が多いので、ここで混乱する方が少なくないですね。
入力するユーザー名の形式
ドメイン環境の場合は「ドメイン名\ユーザー名」の形式で入力する必要があります。
ワークグループ環境の場合は、アクセス先のパソコンに登録されているローカルアカウントのユーザー名をそのまま入力します。
「資格情報を記憶する」というチェックボックスが表示されている場合は、チェックを入れておくと次回以降の入力を省略できます。
Windows11のバージョン24H2以降では、共有フォルダのセキュリティ仕様が変更されており、以前はアクセスできていたフォルダに突然資格情報を求められるケースが報告されています。
この場合はアクセス先のパソコン側でユーザーアカウントの再設定が必要になることがあります。
Windowsセキュリティのユーザー名に関するトラブル解決と設定変更
ユーザー名の確認ができたら、次は具体的なトラブル解決の手順に進みましょう。
古い資格情報の削除や新しい情報への変更、毎回のポップアップを出さないようにする設定など、実践的な対処法をまとめて紹介します。
資格情報マネージャーで保存情報を削除する手順
Windowsには資格情報マネージャーという、ネットワークやWebサイトへのログイン情報を一元管理する機能があります。
古い情報や間違った情報が保存されたままだと、Windowsセキュリティのダイアログが繰り返し表示される原因になるため、不要な資格情報は削除しておきましょう。
削除の手順
タスクバーの検索ボックスに「資格情報マネージャー」と入力して、表示された「資格情報マネージャー コントロールパネル」をクリックします。
「Web資格情報」と「Windows資格情報」の2つのタブがあるので、問題が発生している対象に応じて選択します。
共有フォルダやネットワーク関連のトラブルであれば「Windows資格情報」、ブラウザ関連であれば「Web資格情報」を選んでください。
削除したい項目をクリックして展開し、「削除」ボタンをクリックすれば完了です。
削除後に改めて対象のサービスやフォルダにアクセスすると、再度ユーザー名とパスワードの入力を求められるので、正しい情報を入力してください。
(出典:Microsoft サポート『Windowsの資格情報マネージャー』)
ユーザー名やパスワードを変更する方法
Windowsセキュリティで使うユーザー名やパスワードを変更したい場合、変更すべき場所は状況によって異なります。
Windowsアカウント自体のユーザー名を変更する場合
Microsoftアカウントでサインインしている場合は、ブラウザからMicrosoftアカウントの管理ページにアクセスして「名前の編集」から変更します。
ローカルアカウントの場合は、コントロールパネルの「ユーザーアカウント」から「アカウント名の変更」を選べば変更可能です。
資格情報マネージャーで保存済みのユーザー名を変更する場合
すでに保存されている資格情報のユーザー名を変更したい場合は、資格情報マネージャーを開いて該当の項目を展開し、「編集」ボタンをクリックします。
ユーザー名とパスワードの入力欄が編集可能になるので、新しい情報を入力して「保存」をクリックしてください。
ただし、編集がうまくいかない場合は、一度削除してからアクセスし直し、新しい情報で再登録する方が確実です。
資格情報を記憶して毎回の入力を省略する設定
Windowsセキュリティのダイアログが毎回表示されるのを防ぐには、資格情報を記憶する設定を有効にするのが最も手軽な方法です。
共有フォルダやネットワークへのアクセス時に表示されるダイアログには「資格情報を記憶する」というチェックボックスがあることが多いです。
ここにチェックを入れた状態でユーザー名とパスワードを入力すれば、次回以降は自動的に認証が通るようになります。
手動で資格情報を事前登録する方法
ダイアログが表示される前に、あらかじめ資格情報マネージャーで情報を登録しておくことも可能です。
資格情報マネージャーの「Windows資格情報」タブを開き、「Windows資格情報の追加」をクリックします。
「インターネットまたはネットワークのアドレス」にアクセス先のIPアドレスやコンピュータ名を入力し、対応するユーザー名とパスワードを登録して「OK」をクリックします。
これで、そのアドレスへのアクセス時にはダイアログが表示されず、自動で認証が行われるようになります。
資格情報を記憶させる場合、パスワード変更時には保存済みの古い情報が原因で接続エラーになることがあります。
パスワードを変更した際は、忘れずに資格情報マネージャーの情報も更新してください。
ネットワーク資格情報の追加と管理方法
職場やチームで複数の共有フォルダやサーバーを利用している場合、ネットワーク資格情報を適切に管理しておくとトラブルを未然に防ぐことができます。
資格情報の一覧を確認する
資格情報マネージャーの「Windows資格情報」タブを開くと、現在保存されている全ての資格情報が一覧で表示されます。
各項目をクリックすると、登録されているアドレス、ユーザー名、保存日時などの詳細が確認できます。
パスワードそのものは「表示」をクリックしてWindowsの本人確認を行わないと見られない仕組みになっているので、セキュリティ面でも安心ですね。
不要な資格情報を整理するタイミング
異動や担当変更でアクセス先が変わったとき、パスワードが定期的に変更される環境、Windows Updateの後に認証エラーが出始めたときなどは、資格情報の整理をするいいタイミングです。
古い情報が残っていると認証の競合が起きてエラーの原因になることがあるため、使わなくなった資格情報は定期的に削除しておくのがおすすめです。
企業のドメイン環境では、IT管理者がグループポリシーで資格情報の保存を制限している場合があります。
資格情報の追加や変更ができない場合は、自己判断で設定を変更せず、IT管理者に相談してください。
Windowsセキュリティのユーザー名トラブルを防ぐまとめ
Windowsセキュリティでユーザー名の入力を求められるトラブルは、原因がわかってしまえば対処自体はそれほど難しくありません。
まずはダイアログに表示されている接続先の情報を確認して、Windowsアカウントのユーザー名なのか、メールアカウントなのか、Wi-Fiの認証IDなのか、共有フォルダのアクセス用なのかを切り分けることが大切です。
ユーザー名がわからない場合は、設定画面やコマンドプロンプトで自分のアカウント情報を確認し、アクセス先の認証情報が必要な場合は管理者に問い合わせてください。
そして、資格情報マネージャーを活用して古い情報を削除・更新し、正しい資格情報を登録しておくことが、毎回表示されるポップアップを解消する最も確実な方法です。
なお、セキュリティに関わる設定変更は慎重に行う必要があります。
特に職場のパソコンの場合は、自己判断で設定を変更するのではなく、IT管理者や専門家に相談するようにしてください。
正確な手順や最新の仕様については、Microsoftの公式サポートページをご確認いただくのが安心です。