
Windows 11を使っていて、なんだかパソコンの動作がもっさりする。
タスクマネージャーを開いてみたら、Widgets.exeがメモリを大量に消費していた、なんて経験はありませんか。
Windowsのウィジェットは天気やニュースをサクッと確認できる便利な機能ですが、実はバックグラウンドでCPU使用率やメモリを圧迫し、PCが重い原因になっていることがあります。
ウィジェットが勝手に起動してリソースを食っている、設定でオフにしたのにまだプロセスが残っている、といった声も少なくありません。
この記事では、Windowsウィジェットが重い原因をわかりやすく整理した上で、タスクバー設定からの無効化やグループポリシーを使った起動停止、さらにはWeb Experience Packの削除やPowerShellによるアンインストールまで、段階的な対処法を紹介していきます。
ウィジェットを完全に無効化して動作を軽くしたい方も、必要に応じて再度有効にしたい方も、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント
- WindowsウィジェットがメモリやCPUを消費して重くなる仕組み
- WebView2やGPUプロセスがPCに負荷をかける理由
- 設定変更から完全削除まで段階別の無効化手順
- 無効化後にウィジェットを元に戻す方法と注意点
Windowsウィジェットが重い原因とPCへの影響
Windowsウィジェットは見た目こそシンプルですが、内部ではWebブラウザの技術を使って動いているため、想像以上にPCのリソースを消費しています。
ここでは、ウィジェットがなぜ重くなるのか、具体的な原因をひとつずつ見ていきます。
メモリ消費が大きいWidgets.exeの仕組み
Windows 11のウィジェット機能は、裏側でWidgets.exeというプロセスとして動作しています。
このプロセスは、天気やニュース、株価といったウィジェットの情報を取得・表示するために常時起動しており、使っていないときでもメモリを確保し続けるのが特徴です。
一般的な環境では、Widgets.exeだけで200MB前後のメモリを消費するケースがよく見られます。
これ自体は最新のPCであれば大きな問題にならないこともありますが、搭載メモリが8GB程度のパソコンだと話は変わってきます。
ブラウザや他のアプリケーションと合わせて使うと、メモリの空きが一気に減って動作がカクつく原因になりかねません。
ポイントは、ウィジェットボードを開いていなくても、Widgets.exeはバックグラウンドで常にメモリを確保しているという点です。
タスクマネージャーの「詳細」タブを開いてWidgets.exeを検索すると、実際にどれだけのメモリが使われているかを確認できます。
バックグラウンドでCPU使用率が上がる理由
ウィジェットがメモリだけでなくCPUにも負荷をかける理由は、定期的なデータ更新にあります。
ウィジェットは天気情報やニュースフィードなどをインターネットから取得して表示する仕組みになっていて、この更新処理のタイミングでCPU使用率が一時的に跳ね上がることがあります。
特に厄介なのは、更新タイミングがユーザーの操作とは無関係にやってくることです。
仕事中や動画編集の最中に、突然ウィジェットのバックグラウンド処理がCPUを占有し始めると、作業全体にもたつきが出てしまいます。
タスクマネージャーで確認すると、普段は数パーセント程度の負荷でも、更新時には10%以上に跳ねるケースが報告されています。
ウィジェットのCPU負荷は平均すると2〜3%程度とされていますが、これはあくまで一般的な目安です。
使用しているPCのスペックや、ウィジェットに追加しているコンテンツの数によって変動します。
WebView2 GPUプロセスが負荷を高める問題
Windowsウィジェットの裏側では、Microsoft Edge WebView2というコンポーネントが動いています。
これはEdgeブラウザの描画エンジンを利用してウィジェットの画面を表示する仕組みで、GPUのリソースも使用します。
タスクマネージャーの「プロセス」タブでWidgetsを展開すると、「WebView2 GPUプロセス」という項目が表示されていることがあります。
このGPUプロセスが暴走すると、CPU使用率まで巻き込んで上昇し、PC全体が極端に重くなる現象が発生することがあります。
特にWindows 11のクリーンインストール直後やアップデート直後にこの問題が起きやすいという声もあります。
根本的な原因はWebView2とGPUドライバーの相性によるところが大きく、グラフィックドライバーを最新バージョンに更新するだけで改善するケースもあるので、まずはドライバーの確認を試してみるのがおすすめです。
ウィジェットが勝手に起動してリソースを消費する原因
タスクバー設定でウィジェットをオフにしたはずなのに、タスクマネージャーを見るとWidgets.exeがまだ動いている。
この現象に遭遇して困っている方は実はかなり多いです。
これは、タスクバー設定でオフにする操作がウィジェットボードの「表示」を消すだけであり、Widgets.exeのプロセス自体を停止する処理ではないためです。
つまり、見た目上はウィジェットが無効になったように見えても、裏側ではプロセスが起動したままメモリやCPUを消費し続けている可能性があります。
また、Windowsのアップデート後にウィジェットの設定がリセットされ、オフにしていたものが勝手に復活するケースも報告されています。
大型アップデートの後は、一度タスクマネージャーを開いてWidgets.exeの状態を確認しておくと安心です。
タスクマネージャーで負荷状況を確認する方法
ウィジェットが本当にPCの動作に影響を与えているかどうかを判断するには、タスクマネージャーを使って実際のリソース消費を確認するのが確実です。
手順はとてもシンプルなので、ぜひ一度チェックしてみてください。
確認の手順
まず、キーボードでCtrl + Shift + Escを同時に押してタスクマネージャーを起動します。
起動したら「プロセス」タブを選択し、一覧の中から「Widgets」や「Windows Widgets」という項目を探します。
見つかったら、その行に表示されているCPU・メモリ・GPUの各使用率を確認してください。
もし「プロセス」タブで見つからない場合は、「詳細」タブに切り替えて「Widgets.exe」を検索すると確実です。
右クリックして「プロセスツリーの終了」を選ぶと、一時的にウィジェットのプロセスを停止させることもできます。
タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブを同時に開いておくと、Widgets.exeを終了させた前後でメモリやCPUの使用率がどれだけ変化したかを比較しやすくなります。
ウィジェットを無効化すべきかどうかの判断材料になるので、ぜひ試してみてください。
Windowsウィジェットが重いときの対処法と無効化手順
原因がわかったところで、ここからは具体的な対処法を紹介していきます。
手軽な設定変更から、完全に削除する方法まで段階的に解説するので、自分の状況に合ったやり方を選んでみてください。
タスクバー設定からウィジェットをオフにする方法
まずは最も手軽な方法から始めましょう。
Windowsの設定画面からウィジェットの表示をオフにする手順です。
これだけでもウィジェットボードが開かなくなり、誤操作で勝手にウィジェットが表示されるストレスから解放されます。
キーボードでWindowsキー + Iを押して「設定」アプリを開いたら、左のメニューから「個人用設定」を選びます。
次に「タスクバー」をクリックし、「タスクバー項目」の中にある「ウィジェット」のトグルをオフに切り替えてください。
これでタスクバーからウィジェットのアイコンが消えます。
この方法はあくまでタスクバーからのアクセスを無効にするだけです。
前述の通り、Widgets.exeのバックグラウンドプロセスは残り続ける場合があります。
リソース消費を完全に抑えたい場合は、次に紹介するグループポリシーや削除の手順を検討してください。
グループポリシーでウィジェットを起動させない設定
Windows 11 ProやEnterpriseを使っている場合は、グループポリシーエディターを利用することで、ウィジェットのプロセスそのものを起動させないように設定できます。
この方法であれば、Widgets.exeがバックグラウンドで動くこともなくなるため、メモリやCPUの消費を根本的に抑えられます。
設定手順
Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、gpedit.mscと入力してEnterを押します。
グループポリシーエディターが起動したら、「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント」→「ウィジェット」の順にたどります。
右ペインに表示される「ウィジェットを許可する」という項目をダブルクリックし、「無効」を選択してOKをクリックすれば設定完了です。
設定後にPCを再起動すると、Widgets.exeのプロセス自体が起動しなくなります。
再びウィジェットを使いたくなった場合は、同じ手順で「未構成」に戻すだけで元に戻せます。
Windows 11 Homeエディションにはグループポリシーエディターが標準搭載されていません。
Homeをお使いの方は、次に紹介するWeb Experience Packの削除やPowerShellを使った方法を検討してください。
Web Experience Packを削除して完全に停止する手順
Windowsウィジェットは、内部的にはWindows Web Experience Packというアプリによって動作しています。
このパッケージを削除すると、ウィジェット機能そのものがシステムから取り除かれ、プロセスが一切立ち上がらなくなります。
削除するには、PowerShellを管理者として起動する必要があります。
タスクバーの検索ボックスに「PowerShell」と入力し、表示された「Windows PowerShell」を右クリックして「管理者として実行」を選んでください。
PowerShellが開いたら、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
winget uninstall "Windows Web Experience Pack"
コマンドが正常に実行されると、Web Experience Packがアンインストールされ、ウィジェット関連のプロセスが完全に停止します。
この方法はWindows 11のHome・Pro問わず利用可能なので、グループポリシーが使えない環境でも有効です。
(出典:Microsoft Learn「Windows Widgets」)
PowerShellでウィジェットをアンインストールする方法
wingetコマンド以外にも、PowerShellのGet-AppxPackageコマンドレットを使ってウィジェットを削除する方法があります。
wingetがうまく動かない場合や、より細かい制御をしたい場合に便利です。
まず、管理者権限でPowerShellを起動したら、以下のコマンドを実行します。
Get-AppxPackage *WebExperience* | Remove-AppxPackage
このコマンドは、Web Experience Pack関連のパッケージを検索して一括で削除するものです。
実行後にPCを再起動すると、タスクマネージャー上からWidgets.exeが完全に消えているはずです。
アンインストールはあくまで自己責任で行ってください。
ウィジェットを削除しても通常のPC使用に支障はありませんが、今後のWindowsアップデートで再インストールされる可能性があります。
また、操作に不安がある場合は、事前にシステムの復元ポイントを作成しておくことをおすすめします。
無効化後にウィジェットを再度有効にする手順
ウィジェットを無効化・削除した後で、やっぱりまた使いたいと思った場合の戻し方も知っておくと安心です。
方法は、無効化の手段によって異なります。
タスクバー設定でオフにした場合
「設定」→「個人用設定」→「タスクバー」を開いて、「ウィジェット」のトグルをオンに戻すだけです。
即座にタスクバーにウィジェットアイコンが復活します。
グループポリシーで無効にした場合
gpedit.mscを開き、先ほどと同じパスで「ウィジェットを許可する」の設定を「未構成」に戻してからPCを再起動してください。
Web Experience Packを削除した場合
Microsoft Storeを開いて「Windows Web Experience Pack」を検索し、インストールし直すことで復元できます。
インストール完了後にPCを再起動すれば、ウィジェットが再び使えるようになります。
どの方法で無効化しても元に戻せる仕組みになっているので、まずは気軽に試してみて、不要だと感じたら無効化のまま運用するのがおすすめです。
Windowsウィジェットが重いときは無効化で快適になる
ここまで紹介してきたように、Windowsのウィジェットが重い場合は、段階的に対処していくのが一番スムーズです。
まずはタスクバー設定でオフにしてみて、それでもWidgets.exeがリソースを消費しているようなら、グループポリシーでの無効化やWeb Experience Packの削除を検討する、という流れが安全で確実かなと思います。
個人的には、ウィジェットの天気表示は地味に便利だと思っていたんですが、実際に無効化してみたらPCの体感速度がかなり改善されたので、今はオフにしたまま使っています。
もちろん、PCのスペックに余裕がある方はウィジェットを有効にしたまま使っても問題ないので、タスクマネージャーでリソース状況を確認しながら自分に合った設定を探してみてください。
なお、正確な仕様や最新の情報については、Microsoftの公式サポートページをご確認ください。
設定変更やアンインストールに不安がある場合は、詳しい方に相談した上で進めるのが安心です。